256bitの殺人メニュー

インフラエンジニアだったソリューションアーキテクトなくわののブログ。こちらのBlogは個人の意見となっていて会社とは全く関係ありません。お約束です。[twitter:@kuwa_tw]めんどくさがりが重い腰を上げて何かをアウトプットすることにどれほどの意味があるのかを試してみたいブログでもある。

プロのためのLinuxシステム・10年効く技術を読みました

技術評論社さんから『プロのためのLinuxシステム・10年効く技術』を献本いただきました!ありがとうございます!



プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)


早速読ませていただいたのですが、かなり面白かったので紹介させて頂きます。

内容

何が面白かったかというと、まずこの本の構成でしたw
書き出しますが、

  • 一章 知らないと損するぞ! 押さえておきたいLinux内部構造
  • 二章 マシンがないとは言わせない! 仮想化でここまでできるインフラ環境構築
  • 三章 10番勝負! 自作スクリプトでコマンド活用
  • 四章最後の砦! カーネルソースを読む
  • 五章一歩先を行く! RHEL6新機能の総まとめ


これですw
Linuxの内部構造から、kvmの話にいき、シェルスクリプトや、Perlの話にいって、急にカーネルソースを読み、最後にRHEL6の機能説明と。
章ごとの流れとかはあんまりなくてびっくりしました。


びっくりしたんですが、びっくりしつつ、読み進めたコラムにあったこの1文がとてもしっくりきたので引用します。

「なぜこの技術が生まれたのか」「この技術は何の役に立つのか」、そして「自分だったらこの技術を使って、何を実現するのか」、そこまで考えていくと、これまでには思いもよらなかった
「広がり」のある勉強ができるはずです。


自分もそう思ってたことがありますが、この本はまさにこれが目的なのかなーっと思いました。


自分がやりたいこと、実現したいことのための土台作りの為の本だと思うと色々すっきりしました。
そういう視点でこれらの章を見なおしてみます。
Linuxの構造(CPU、メモリ、I/O)、サーバ仮想化、スクリプトを作る事、そしてカーネルソース。


例えば、Linuxの構造は障害切り分けや、検証などに不可欠な知識になります。
仮想化は検証環境構築のための知識。
スクリプト作成は運用改善やこれも検証。
カーネスソースは言わずもがなですが、最後の手段として、読めるようになることで見られる世界は広がります。


10年効く技術、というのは10年使い続けられる技術であるというのと同時に、10年以上活躍できるエンジニアになるための基礎知識である、ということなのだと思います。

オススメです

まだ始めたばっかりで右も左もわからないけど、自分の世界を広げたい人が最初に読む本として、もうバリバリやっている人でも一度基礎がためをしたい人にも良い本だと思います。
是非お手にとって見ていただければと思います。

最後に

以前出た本ですが、同じ中井悦司さん作の「プロのための Linuxシステム構築・運用技術」もいい本です。
こちらはとても正しく体系立てられたLinux運用・内部構造の本になっているので、あわせて読む事で更にLinuxへのとっつきをよくしてくれるかと思います。


プロのための Linuxシステム構築・運用技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム構築・運用技術 (Software Design plus)


プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)

プロのための Linuxシステム・10年効く技術 (Software Design plus)