MySQL Cluster構築・運用バイブルを読んだよ
各所で話題になっている、「MySQL Cluster構築・運用バイブル」をあろうことか技術評論社の方より献本いただいたので早速読んでみました。
ありがとうございます!
MySQL Cluster構築・運用バイブル ?仕組みからわかる基礎と実践のノウハウ
- 作者: 奥野幹也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 265回
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どんな本?
blog「漢のコンピュータ道」や、「エキスパートのためのMySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド *1」で有名な奥野さん、いや@nippondanjiさんのかかれた、MySQL Clusterの入門〜実践本となります。
引越の合間に読んでみたのですが、読んでみた感想等を書かせていただければと思います。
その前に
自分は、正直言いますとプロダクト環境でMySQL Cluster使ったことが無いです。
どんなものかは知っていましたが、実際にサービスに入れてはいませんでした。
そういう立場の自分が読んだ感想として見ていただければと思います。
感想
まず
最初にいいたいのは、この本の読みやすさです。
買ったら最初に本をパラパラって見てみるとすぐ分かると思いますが、1ページの文字が少なくて頭にパッと入ってくる。これは技術書ではついぞ無い感覚で新鮮でした。
内容
内容は大まかにはこの様な内容が含まれています。
- MySQL Cluster のインストール
- MySQL Cluster の機能概要
- MySQL Cluster の内部構造
- MySQL Cluster をNoSQLとして使う(NDB APIについて)
- MySQL Cluster のパフォーマンスチューニング
- MySQL Cluster の監視
- MySQL Cluster の運用のハマりどころ
このような感じになっています。
スタンドアロンなMySQLを運用してきた人にはMySQLでボトルネックになりやすいのは、DISK I/Oだと言うのはわかりやすい話だと思います。
なので、iodriveなどを使用して DISK I/Oの枷を取り払おうとするのですが、クラスタリングが組まれているMySQL Cluster*2で、それと同じくらい重要になってくるのはネットワークの帯域や、レイテンシ、冗長性、ということになります。
ということはスタンドアロンのMySQLをちゃんと運用できる=MySQL Clusterをちゃんと運用できる、ではないわけで、違う方法論が必要になります。
その方法論を、内部構造の話を踏まえた上できちんと説明している、と言う点においてこの本は和書として出版されたMySQL Clusterについての実践的な常識がかかれた本ということになるとおもいます。
MySQL Clusterの本というのは初、だったとおもうんですが、どうだったでしょう、、、?(汗
例えば、パフォーマンスチューニングなどはインターコネクトの話(SCIや、10GbEを使用する)などはクラスタリングのシステムを構築する際に大事なことになりますし、インデックスの仕組みとしてオーダードインデックスをしっているとしらないとではスキーマ構成まともにできないでしょう。
これらをある時は、図、ある時は表、そしてある時はコードをもって詳細に、そして前述しましたがわかりやすく表現されています。
まとめ
MySQLを冗長化や、もしくはスケールアウトする仕組みとしては他にも、以下のようなものがあります。
MySQL Clusterもこれらの選択肢の中の有用な一つとして検討する時期に来ているかなとも思いますし、そのためのまさに、「MySQL Cluster」の「構築」、「運用」を行うための「バイブル」として必要な一冊じゃないかと。
名は体を表す!
スケールアウトの有力な選択肢の一つとして自分のカードにするためにも、一度お手にとってみるのがよいかとおもいます。
MySQL Cluster構築・運用バイブル ?仕組みからわかる基礎と実践のノウハウ
- 作者: 奥野幹也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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エキスパートのためのMySQL[運用+管理]トラブルシューティングガイド
- 作者: 奥野幹也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/06/12
- メディア: 大型本
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